顕微授精
顕微授精を正しく理解するために
キーワードその1
「顕微授精の対象になる不妊原因は?」
- 原則として男性不妊が対象です。
体外受精では一定数以上の精子が準備できないと受精は難しくなります。一方、顕微授精では、わずか数個の精子であっても受精が期待できます。顕微授精が、重症男性不妊のご夫婦に赤ちゃんを授ける夢の治療法と言われる所以です。
キーワードその2
「ICSIは精子を卵子細胞質に注入する方法」
- ICSIの登場によって顕微授精の成功率が上昇しました。
ICSIは卵細胞質内精子注入法のことです。つまり、受精機能をもつ卵子の細胞質の中へ確実に精子を注入します。ICSIの登場によって顕微授精の成功率は飛躍的に上昇しました。
キーワードその3
「ICSIは無精子症の妊娠を可能にする」
- 精巣上体・精巣から精子を採取します。
ICSIでは、1個の卵子に1個の精子を注入します。1個の精子がいれば受精に成功し、妊娠も可能です。実際、これまで妊娠は無理とあきらめてきた多くの重症男性不妊のご夫婦に赤ちゃんが授かっています。
当クリニックにおいて初めて無精子症を克服して妊娠されたご夫婦の場合は、ご主人は大学病院泌尿器科で精巣精子を採取し、当クリニックに持参し、顕微授精を行い、妊娠に成功しました。