高度不妊治療
(体外受精・顕微授精)

高度不妊治療とは

ここからは生殖補助医療=ART、すなわち体外受精と顕微授精についてです。体外受精・顕微授精は、「体外での受精」を期待する治療法であり、「体内での受精」を助ける一般不妊治療とは異なります。患者さんにとって負担が大きいのは事実です。しかし、強調したいのは、不妊原因に応じて適切な治療法を選択するのが、不妊治療専門医の腕=力量ということです。不妊治療のゴールは赤ちゃんを授かることです! 明らかに体外受精でなければ妊娠が難しいご夫婦に、一般不妊治療をお勧めするわけにはいきませんし、身体的、経済的、時間的負担が増す「遠回り」をさせることはできないのです。

体外受精

体外受精を正しく理解するために

キーワードその1
 「体外受精の対象になる不妊原因は?

■一般不妊治療では妊娠が難しいご夫婦が対象です。

  • 一般不妊治療では妊娠が難しいご夫婦が対象です。
    体外受精(高度不妊治療)の対称になるのは、一般不妊治療では妊娠が難しいご夫婦です。また、原因不明不妊の場合も体外受精の対象となります。

●体外受精の対象となる不妊原因

  • 両側卵管閉塞などの卵管障害
  • 精子の数が少なかったり、運動率が低い男性不妊(顕微授精)
  • 抗精子抗体陽性などの免疫性不妊
  • 卵管や卵巣の癒着がある子宮内膜症
  • 検査ではっきりした原因がわからない原因不明不妊

キーワードその2
 「体外受精の体外とは何か?」

  • 体外受精は文字通り体の外に受精の機会を作ることです。
    自然妊娠では精子と卵子は体内(卵管)で受精しますが、体外受精では、体の外に受精の機会を作ります。卵管の代わりになるのはシャーレ(培養皿)という器具で、ここに卵子と精子を置き、自然受精を期待します。

キーワードその3
 「体外受精は4つのステップを踏みます

  • 体外受精の4つのステップ
  • ステップ1
    ★採卵(女性)/卵巣刺激法で十分に卵子を成熟させてから卵巣から採取します。
    ★採精(男性)/精子洗浄濃縮法およびスイムアップ法で採取した元気な精子を回収します。
  • ステップ2
    ★媒精/卵子の周囲に一定数の精子を置き、自然受精を期待します。
  • ステップ3
    ★培養/受精を確認後、体内環境に似た培養器の中で受精卵の発育を促します。
  • ステップ4
    ★胚移植/胚(分割卵または胚盤胞)を子宮に戻すことをいいます。
  • 顕微授精は受精の方法が違います。
    体外受精は媒精の段階で自然受精を期待しますが、顕微授精では、顕微鏡下で卵子の中に直接、精子を注入します。つまり、体外受精と顕微授精の違いは受精の方法です。

超音波で見る成熟卵胞

超音波診断装置(経腟)によって確認できる成熟卵胞。体外受精・顕微授精では、超音波ガイド下で卵胞液とともに卵子を採取します。

分割卵(4分割)

体外受精・顕微授精ともに、一定の期間受精卵を培養し、分割卵または胚盤胞になったのを確認後、子宮内に移植します。これを胚移植といいます。

体外受精タイムテーブル(ショート法によるモデル例)

●体外受精・顕微授精ではGnRHa+hMG-hCG療法による卵巣刺激法を行います。その投与方法にはいろいろありますが、この例はショート法によるモデル例です。

その他、ロング法、hMG+アンタゴニスト法、経口排卵誘発剤を用いる低刺激の卵巣刺激法、排卵誘発剤を用いない自然周期法などがあります。

当院高度不妊治療の特徴

■妊娠成功率アップにつながる要因

  • 最新の医療機器と治療技術の駆使
    体外受精および顕微授精のプログラムには4つのステップがありますが、すべてのプログラムを常に最新の医療機器と治療技術を駆使することで、妊娠成功率は上昇します。
  • 最先端の医学水準を守る
    成功の可否を握る基本的技術は、
    ★成熟卵子の確保
    ★採卵時期の決定
    ★元気な精子の回収
    などのプログラムです。 当院では常に最先端の医学水準を守る努力をしています。
  • 卵巣刺激法
    卵巣刺激法にはさまざまな方法があり、患者さんひとりひとりの症状に応じて最も適切な方法を選んでいます。
    →卵巣刺激法を参照ください。
  • 新鮮胚移植・凍結胚移植を実施
    体外受精・顕微授精においては、新鮮胚移植のほか凍結胚移植を実施しています。
    →凍結胚移植を参照ください。
  • 胚盤胞移植の実施
    培養技術を高め、胚盤胞までの培養が可能です。ご夫婦の年齢や不妊治療歴などを考慮し、受精卵発育の最適期を選択して胚移植を行います。
    →胚盤胞移植を参照ください。
  • レーザーによるアシステッド・ハッチングの実施
    移植胚の着床改善を目的にアシステッド・ハッチングを実施。最先端のレーザーによるアシステッド・ハッチングを導入しています。
    →アシステッド・ハッチングを参照ください。
  • EndomeTRIO検査(ERA検査・EMMA検査・ALICE検査)の実施
    当院では、ご希望の方を対象に、遺伝子レベルで子宮内膜や子宮内環境を調べるEndomeTRIO検査を実施しています。
    →EndomeTRIO検査(ERA検査・EMMA検査・ALICE検査)を参照ください。
  • 受精卵の管理にはリスク管理システムを導入
    間違っても胚(受精卵)の取り違えなどが起こらないように、リスク管理システムを導入しています。
    →不妊症Q&A「高度不妊治療 - 体外受精・顕微授精」を参照ください。

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※卵巣刺激のための注射は日曜日・祝日も行います。
※予約制ではありません。直接受付してください。