高度不妊治療(体外受精・顕微授精)

卵巣刺激法

卵巣刺激法を正しく理解するために

キーワードその1
「年齢、卵巣の状態の他、ご本人の希望によって最適の方法を選択」

■卵巣刺激法にはさまざまなバリエーションがあります。
卵巣刺激法の目的は、質のよい卵子を一定数確保することです。卵巣刺激法ではさまざまな排卵誘発剤を組み合わせるとともに、排卵誘発剤に合わせてhCG(排卵を起こす性腺刺激ホルモン剤)を併用します。
排卵誘発剤にはhMG、リコンビナントFSHなどの注射薬と、クロミフェンなどの経口薬があります。また、クロミフェンにhMGを併用するなどさまざまな組み合わせがあります。

■患者さんの年齢、卵巣の状態の他、ご本人の希望によって選択します。
hMG、リコンビナントFSHなどを使う方法は高刺激の卵巣刺激法、クロミフェンなどを服用する方法は、低刺激の卵巣刺激法といえます。また、排卵誘発剤を使わず、自然な排卵を期待する自然周期法もあります。
どの方法で行うかは患者さんの年齢、卵巣の状態の他、ご本人の希望にもよりますが、いずれの場合も体外受精・顕微授精の成功に結びつく最適な方法を選択します。

キーワードその2 「高度不妊治療における卵巣刺激法は…」

■確実な採卵を目的に自然排卵を抑制します。
高度不妊治療における卵巣刺激法では、確実に一定数の卵子を確保し、合わせて採卵前の排卵を抑える必要があります。このため、多くの場合、排卵誘発剤に加えて、体内で自然に分泌されるゴナドトロピン(性腺刺激ホルモン)を抑えるGnRHアゴニストまたはGnRHアンタゴニストを併用します。

■GnRHa(GnRHアゴニスト)とhMGを併用する方法
GnRHa(ブセレキュア:点鼻薬)と、hMGの注射(フォリスチム、フェリング、hMGフジ、hMGテイゾー)を併用して、卵巣を刺激します。この方法は、GnRHaの投与期間の長さによって、ロング法及びショート法に分けられます。

●ロング法
前月経周期の高温相(基礎体温で高温になってから4日目から5日目)からブセレキュアを使いはじめます。その後、月経3日目からhMGを使いはじめます。

●ショート法
月経3日目からブセレキュアとhMGを同時に投与します。

ショート法・ロング法

★ブセレキュアの使い方
・朝、夕、就寝前の1日3回、両方の鼻に点鼻します。
・ブセレキュアはhCG注射まで、毎日使います。

★hMG注射の種類、1日の量は卵巣刺激前に決定します。

■クロミフェンを投与する方法
月経2~3日目よりクロミフェンを5日間服用し、月経8~9日目に卵胞の発育をみます。発育が悪い場合にはhMGを使用することがあります。その後、排卵を抑えるため、GnRHアンタゴニストを使用することがあります。

■hMG注射のみを使う方法
月経3日目よりhMG注射をします。GnRHアンタゴニストを使用します。

■クロミフェンとhMG注射を併用する方法
月経3日目よりクロミフェンの服用とhMG注射を始めます。GnRHアンタゴニストを使用します。

GnRHアゴニストとGnRHアンタゴニスト

名前は似ていますが、作用と剤形が違います。GnRHアゴニストは点鼻薬で、最初は視床下部に対し刺激的に作用し、その後、抑制的に作用します。GnRHアンタゴニストは注射剤で、視床下部に対し抑制的に作用します。どちらも排卵を抑えます。

高度不妊治療の卵巣刺激法と排卵モニタリング
体外受精・顕微授精の排卵モニタリングは、経腟超音波検査による卵胞計測と、血中E2の測定です。

高度不妊治療の卵巣刺激法と排卵モニタリング

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