高度不妊治療(体外受精・顕微授精)

凍結胚移植

凍結胚移植を正しく理解するために

キーワードその1 「受精卵《胚》を凍結保存するのはどんなとき?」

■受精卵《胚》が余った場合です。
体外受精・顕微授精では、日本産科婦人科学会の会告によって、胚移植は原則1個が望ましく、年齢が高いなどの場合の上限は2個以内とされています。その場合、移植されない胚が余った場合には、余剰胚として凍結保存します。

■採卵周期での胚移植を控える場合です。
採卵と同じ周期での胚移植が難しい場合には、受精卵《胚》を凍結保存します。たとえば、卵巣過剰刺激症候群(OHSS)が発症し、重症となる可能性があると診断された場合や、子宮内膜が非常に薄くて胚移植しても着床しにくいと考えられる場合、その周期での胚移植は控えないといけません。以上のような場合、胚を凍結保存しておけば、次回以降の周期に融解して、胚移植を行うことができます。

キーワードその2 「胚は急速ガラス化法で凍結される」

■受精卵の細胞が壊れないように守ります。
胚は急速ガラス化法という方法で凍結されます。ガラス化法は短時間に一気に急速凍結を行う方法で、受精卵の細胞が壊れないように、凍結保護剤を使って行われます。凍結した胚は-196度Cの液体窒素の中に保存されます。

→不妊症Q&Aを参照ください。

キーワードその3 「凍結胚移植は自然周期またはホルモン補充療法で行う」

■自然周期
自然周期による胚移植では排卵確認後に移植を行います。

■人工周期(ホルモン補充療法)
凍結受精卵移植のためにホルモン補充療法を行うことを「人工周期」といいます。ホルモン補充療法での胚移植では、移植周期の前周期高温期からご本人のホルモンを抑える薬(GnRHアゴニスト)の投与が始まります。

具体的には、前周期高温相4~5日目よりGnRHアゴニストを使って自然な排卵を抑え、移植周期の月経第1日からエストロゲン(卵胞ホルモン)を補い、その後プロゲステロン(黄体ホルモン)を併用していきます。

当院の具体的なスケジュールについては下記の図を参照ください。

当院におけるホルモン投与による人口周期

当院凍結胚移植の特徴

■凍結胚移植成功率アップにつながる要因
●凍結技術・融解技術を研鑽
世界で最初の凍結受精卵による赤ちゃんが誕生したのは、1984年のことです。以後、受精卵凍結と融解の技術は大幅に進歩し、現在では、受精卵《胚》の凍結保存および凍結胚移植を手がけているかどうかが、高度不妊治療を実施する医療機関の実力を評価する重要な目安となっています。当院では凍結技術はもちろんのこと、融解技術についても常に研鑽を重ねています。

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